現在の日本においてはカジノは賭博行為に当たるという事で違法であり運営する事はできません。
しかしカジノを合法化して日本にカジノを作ろうという議論は現在の政権下で活発化してきています。
ここではそう言った合法化を主張する人々の目的を簡単にまとめてみたいと思います。
1.公営賭博の一つとして
そもそも日本においてカジノ推進の動きというのはバブルの頃から始まりました。
当時問題になっていた「遊びを知らない日本人」の為に公営賭博を増やそう。という目的です。
しかし当時も公営賭博やパチンコなどのギャンブル依存症患者が社会問題になっていましたし、利用客がいるか不明なカジノを作るという箱物行政への批判など社会から理解を得ることが出来ず消えていきました。
2.パチンコ合法化
その後パチスロに関わる問題の中でカジノ合法化が主張されることがありました。
パチンコは三点方式と呼ばれる方法で換金を可能にしています。
しかしこれは歴史的な問題からくる特例に近く、違法ではないかという指摘も出ています。
その為パチンコチェーンが株式上場を断られるというパチンコ店側の問題が発生しました。
その他にも、違法かどうか微妙なパチンコから国が税金を取れないなど税制上の問題もあります。
そこでカジノを合法化して、パチンコもカジノの一つとして明確に合法化にしようという動きがあるのです。
ただしこれは警察から政治家まで様々な利権問題がありますし、違法と主張される行為を合法化する事の倫理問題にも話がつながるなど毎回議論が紛糾して、最終的には大衆の支持を得られず大衆から忘れ去られていくというのを現在まで繰り返しています
3.観光目的の為に
そして現在、今までで一番カジノ合法化に近づいていると言われていますが、それはアベノミクスの三本の矢の一つである観光に関連しての動きです。
海外からの観光客獲得の為にIR(総合リゾート施設)を作ろうという動きがあり、その中でカジノも含めた一大娯楽施設を作るという動きがあるのです。
その為、現在政権が考えているのはカジノと言っても外国人向けのカジノであり日本人は入る事が出来ないという物です。
これは諸外国でも行われている政策ではあるのですが、現在はどこの国もカジノ不況ですし、公営賭博が赤字で倒産して一大産業のパチンコもつぶれてしまうほど賭博に興味を失った日本で今更公営賭博を増やす意味があるのか?という意見なども出されています。
カジノ合法化はあり得るのか?
このようにカジノ合法化は様々な主張の元で出され、そして大衆から支持を得られず消えていくというのを繰り返してきた法案です。
事実、現在の安倍政権下において今まで成立に近づいているとは言われてはいますがそれでもギャンブル依存症や治安問題などで異論や反論がたくさんあり、法案の提出が見送られているという状態です。
Post Footer automatically generated by Add Post Footer Plugin for wordpress.