バカラではトランプが用いられます。
52枚のトランプによって大きな金額が動かされるというのも面白いものですが、トランプの歴史を調べてみるとなかなか興味深いものがあります。
実は、トランプを「トランプ」と呼ぶのは日本くらいです。海外では「プレイングカード」とか「カード」という呼ばれ方が一般的です。
14世紀頃にイタリアを中心にしてヨーロッパに広がっていき、今のトランプにある4つのマークもこの頃から使用されていたようです。
スペード、ダイヤ、クラブ、ハートの4つのマークにはそれぞれ意味があります。
スペード … 「剣」 を表し、 「騎士」 の象徴。
ハートは … 「聖杯」 を表し、 「僧侶」 の象徴。
ダイヤは … 「お金」 を表し、 「商人」 の象徴。
クラブは … 「こん棒」 を表し、 「農民」 の象徴。
インドのカースト制度でも、「バラモン(司祭)・クシャトリヤ(戦士)・バイシャ(商人)・シュードラ(平民)」と身分が4種類に分けられていますし、日本でも「士・農・工・商」と4種類の職業が分けられてましたので、4種類というのは昔からよく使われていたのかもしれません。
ちなみに、キングのカードは実際にいた王様がモデルになっていることも有名です。
スペードのK … ダビデ王 (古代イスラエル国王)
ハートのK … カール大帝 (中世のフランク国王)
ダイヤのK … カエサル (古代ローマ国王)
クラブのK … アレキサンダー大王 (マケドニア国王)
トランプは日本には16世紀頃にポルトガルから運ばれてきています。カードゲームとして遊ぶためのものですが、『トランプ』という発言を使われていたのもこの頃からのようです。
そして、一番の目的はやはり賭け事のためだったとも言われています。トランプが日本で広く普及したのもギャンブルとして遊ばれることが最も大きいのではないかと。江戸時代の幕府にはこれを禁じる動きさえあったようですから、影響力の大きさが分かります。
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