バカラは、丁半博打と似ています。丁半博打は日本文化に馴染みのあるギャンブルですから、バカラを好む日本人が多いのには、こうした背景があるのかもしれません。
まずは、バカラと丁半博打、それぞれのゲーム性を見ていきましょう。
丁半博打(ちょうはんばくち)とは?
丁半博打とは、2つのサイコロを使用して行われるギャンブルです。
昔の時代劇によくあったあれです。
時代劇では、サイコロ2個を茶碗に転がして、丁か半に賭けというゲームをしているシーンをよく見かけますよね。
丁半博打は、「丁」か「半」か、という賭け方しかありません。
つまり、1回のゲームで必ず勝敗が決まるギャンブルです。
また、複数のプレイヤーが参加していないと成立しないギャンブルでもあります。
ちなみに、丁半博打の「丁半」とは、サイコロの目の偶数と奇数、「丁」と「半」を意味します。
『丁』は偶数に丁度なったという意味、『半』は中途半端の半という意味を持ちます。
丁半博打の「博打」は、物やお金をかけた勝負を指します。
博打と賭博は同じ意味だと思われがちですが、実は2つの言葉には違いがあります。
博打とは、「寺銭(てらせん)」を要する賭け事を指します。
寺銭は賭け事を行う際の場所代のようなものです。
寺銭を支払うと、必然的に参加者の総資金は減ります。
「資金が減る」=「その場で朽ちる」という意味から、博打と名付けられたそうです。
一方の賭博は、寺銭が不要のギャンブルを指します。
寺銭が不要であれば、勝ち負けを繰り返しても参加者の総資金は減りませんよね。
そこが博打と賭博の違いです。
友達と賭け事をするケースなどは、「賭博」にあたるといえます。
丁半博打の背景
丁半博打が流行ったのは、江戸時代だといわれています。
経済が発達していた地域である「江戸」では、博打が行われていたそうです。
江戸時代には、賭け事が禁止されていましたが、賭け事が許可されている場所(寺社など)では、境内に賭場があり、そこで賭け事が行われていたのだとか。
今でも賭博の場を開く際に「開帳」という言葉が使われたり、場所代を「寺銭」と呼んだりしますが、そういった呼び名には境内で賭博が開かれていたという背景があります。
丁半博打とバカラが似ている理由
丁半博打は、バカラと似ています。
時代劇を見たことがある方にはお馴染みかもしれませんが、丁半博打には、サイコロを振るお姉さんが1人います。
これがディーラーのようなものです。
それに対して、賭けるお客が5人でも10人でもいます。
丁半の確率は6面体のサイコロ2個なので36通り、偶数と奇数になるのが半々なので、18/36=1/2、つまり50%の確率となります。
サイコロの目が『1』と『1』なら『ピンゾロの丁』などとそれぞれ呼び名もありました。
完全に1/2なのでディーラー側もお客側も勝つ確率が同等のようですが、恐らく場所代としてお客さんから寺銭を取っていたと思われます。
このように見てみると、カジノにあるバカラというのは、まさに丁半博打なんですね。
ディーラーもお客も勝つ確率が50%で、自分の賭け金が倍になるか失うかの2択なのも同じです。
バカラというゲームは世界規模で知られているので、丁半博打をしていた日本文化も馴染みが出やすいのがよく分かります。
サイコロを使ったゲームは多数!サイコロのギャンブルの種類と特徴
サイコロを使うギャンブルと聞いて、丁半博打を思い浮かべる方も多いかと思いますが、実は世界にはさまざまなサイコロのギャンブルが存在します。
カイジでお馴染みの「チンチロ」
サイコロを使ったゲームのひとつに、「チンチロ」というものがあります。
「チンチロリン」とも呼ばれているチンチロは、サイコロと茶碗があれば遊べるギャンブルです。
マンガ『賭博黙示録カイジ』でもお馴染みですよね。
チンチロは2人以上で遊べるゲームです。
親と子を決め、まずは親がサイコロを振り、役をチクります。
親は3回までサイコロを振れます。
次に子がサイコロを振り、親を上回る役がでたら子の勝ちとなります。
もし同等の役であれば、引き分けです。
チンチロで子が親に勝った場合、賭け金を親からもらいます。
子が負けてしまった場合には、親に賭け金を支払います。
チンチロは出目によって倍率も変わってくるので、より白熱するゲームです。
サイコロが2個だと36通りの出目にしかなりませんが、3個だと216通りの出目が生まれるので、チンチロも結構燃えますね。
人気サイコロゲーム「シックボー」
カジノでお馴染みのサイコロゲームのひとつが、「シックボー」です。
「タイサイ」「大小」とも呼ばれるシックボーは、3つのサイコロを使用します。
プレイヤーは、出る目を予測するだけという非常にシンプルなゲーム性が特徴です。
1つの出目を予想して賭ける場合もありますが、「ぞろ目」「ペア」「奇数」「偶数」などにもベットできます。
さまざまな賭け方があるので、シンプルですが飽きずに遊べるギャンブルだといえます。
バカラ同様、半丁博打と似ていると言われるギャンブルですから、半丁博打の雰囲気を味わいたい方にもおすすめです。
ラスベガスで大人気「クラップス」
カジノの本場ラスベガスで人気を集めているのが、サイコロゲームの「クラップス」です。
クラップスでは、2つのサイコロを使います。
はじめにシューター(投げ手)がサイコロを振り、合計が「7」「11」(ナチュラル)であれば勝利です。
2つのサイコロの合計が「2」「3」「12」(クラップス)だった場合には、シューターの負けが確定します。
もし、上記以外の数字が出たら、再度サイコロを投げます。
2回目以降は、シューターが「4」「5」「6」「7」「8」「9」「10」(ポイント)を出せば勝ちとなります。
また「7」を出した場合には、シューターの負けが確定します。
クラップスにはさまざまな賭け方がありますが、通常はプレイヤー側であるシューターを応援するスタンスをとります。
シューターは参加プレイヤーが順に担当するため、クラップスはイカサマのないゲームと言われています。
中国発祥のギャンブル「マカオダイス」
中国を中心に人気を集めているのが、マカオダイス(魚蝦蟹)というサイコロゲームです。
マカオダイスも半丁博打に似たゲームだと言われています。
マカオダイスはシックボーのように、3つのサイコロを使います。
ディーラーが3つ同時にサイコロを振り、出目を当てるというシンプルなゲームです。
半丁博打よりも賭け方が多いゲームというと分かりやすいのではないでしょうか。
ちなみにマカオダイスには、サイコロのそれぞれの出目に絵が描かれています。
1は「魚」、2は「蝦」、3は「ひょうたん」....となっているので、数字と絵を覚えておけばスムーズにゲームを進行できます。
5個のサイコロを使う「ポーカーダイス」
先述したチンチロと同じゲーム性を持つのが、ポーカーダイスといわれるギャンブルです。
ポーカーダイスは、プレイヤー全員が5個のサイコロを投げ、1番強い役を出したプレイヤーが勝利します。
サイコロは3回まで投げてOKです。
一番強いのは「すべて同じ数字」を出した場合、次に「4つ同じ数字をだした場合」が強い...という具合に役が決まります。
ポーカーダイスでは、最も強い役のプレイヤーがすべての参加者の賭け金を獲得できます。
そのため、ポーカーダイスの参加人数が多いほど配当が高くなるのが特徴です。
シンプルなゲーム性の「チャックアラック」
チャックアラックは、3つのサイコロを使うギャンブルです。
出目を予想して賭け、予想が的中すれば賞金を獲得できます。
チャックアラックには多数の賭け方がありますが、1つでも出目が的中すれば配当が2倍になるのが特徴です。
1つの数字を予想して、3個とも同じ数字であれば、最大で4倍の配当を獲得できます。
チャックアラックは、パブなどでも行われるケースが多く、サイコロのギャンブルの中でも「敷居が低い」と言われています。
サイコロのギャンブルはオンラインカジノでも遊べる
サイコロを使ったギャンブルにはさまざまな種類がありますが、ランドカジノに足を運べない方は、あまりプレイする機会がないでしょう。
丁半博打やチンチロに慣れていた人も、今の日本ではなかなかゲームをする環境もなくなりましたが、その分だけカジノのバカラに移った人も少なくないようです。
バカラも単純に50%の確率であるゲームなので、50%の世界をよく知っているわけです。
1/2の確率って●×●×●×・・・と交互になるわけではなく、●●●●×●●・・・のように意外と片方に連チャンするものですからね。
バカラやサイコロゲームをプレイしたいのであれば、オンラインカジノがおすすめです。
上記でご紹介した「シックボー」「ポーカーダイス」「クラップス」などは、オンラインカジノでも楽しめます。
各オンラインカジノによってゲームの提供数には差がありますが、基本的にはどのオンラインカジノからもサイコロゲームをプレイできます。
もちろんバカラも提供されていますので、気になる方はオンラインカジノから遊んでみてください。
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